ご入学、ご進級、新社会人、
おめでとうございます
前回卒業でしたので、今回は「入学」について書いてみたいと思います。名古屋芸術大学も4月1日に入学式が行われ、新入学者を迎えることができました。オリエンテーションや履修科目の登録期間後、いよいよ授業の始まりです。
名古屋芸術大学の新入生を見ていると、タイプ的に大きくふたつに分かれます。元々名古屋芸大志願で喜びと希望に満ちている学生と、第一志望が東京芸大や愛知県立芸大で、自分の本意ではなく残念な思いを抱えながら名古屋芸大に通うことになった学生です。私も志望する大学に現役、一浪とチャレンジして願い叶わず、仮面浪人のつもりで大学に進学したので、希望の大学に入れなかった苦い思いはとてもよくわかります。
ただ、今になって思うことは、重要なのは「どこの大学を出たか」よりも「大学で何をどう学んだか」だなぁ、ということ。どんな世界でも地力がなければ生きていけませんし、逆に地力さえあれば、どんな世界でも力強く生きていけます。自分が5月、6月くらいまで他大学目指して仮面浪人のような生活を送っていて偉そうなことは言えないのですが、入ることができた大学で充実した学生生活を送ることが、ご本人にとって一番いいのではないかと思います。ときどき不貞腐れた顔した新入生に出会いますが、「ここで頑張ろうよ」と声を掛けたくなりますし、実際第一回目の授業の冒頭では、そのような話をするようにしています。
先日の卒業式でも名古屋芸大が第一志望ではなく、入学当初はいやいや通学している様子がはっきりわかる学生のひとりが、4年後の卒業式では晴れやかな表情で巣立っていく姿を目にし、とても嬉しい気持ちになりました。新入生のみなさんに「名古屋芸大で学んでよかった!」と思って卒業して頂けるよう、私も教員として思いを新たにしたところです。読者のみなさんの中には、ご入学のみならず、ご進級や就職された方も多いことと思います。おめでとうございます!