進路を決める前に読んでほしい!! 〜音大生応援団長の進路指導〜 コラム13 目標を管理する方法①|音大生就活ナビ

進路を決める前に読んでほしい!! 〜音大生応援団長の進路指導〜

【コラム13】目標を管理する方法①

前回は目標の重要性についてお話ししました。しかし、目標は立てただけでは意味がありません。そう、達成させないといけないのです。「期限」「数値」「逆算」をポイントに、何を、いつまでに、どこまで、を決めるだけではなく、それを達成させるための「管理」が必要になります。そこでその代表的な手法で、私も銀行員時代に30年間続けてきた(というか続けさせられた)PDCAという手法についてご説明したいと思います。

音大就活ナビ PDCAとはP=Plan(計画)、D=Do(実行)、C=Check(点検)、A=Action(改善)という一連の流れの頭文字をとったものです。まずPについて、見ていくことにしましょう。

さて、みなさんは一生懸命練習したら、翌日目を見張る進歩をしていた、という経験はあるでしょうか? 多分そうはないと思います。少なくとも半年とか1年経ったときに、過去を振り返って自分の進歩に気付くものです。人間とはそういう動物で、要は楽器や歌に限らず、野球もサッカーも、日々の積み重ねが重要なんですね。

ですから目標を設定する際は、自分がなりたい姿を思い浮かべ、それになるために必要な期間を設定します。大体3年後くらいの「ありたい姿」を目指すのが現実的でしょうか。そうすると2年11か月後に急にそれに近い姿になれるわけではありませんから、必ずしも均等である必要はありませんが、大体3分の1ずつに区切った、1年後、2年後の「ありたい姿」(=目標)が見えてきます。こうして1年後の「ありたい姿」が見えれば、同じように11か月後に急にそれに近い姿にはなれませんから、半年後が決まり、同様に毎月、毎週の目標も決まります。毎週が決まれば、今週何やるか、そのために今日すべきことも自然と決まってきます。

音大就活ナビ このように、Pを決める際は、まず3年後を見極め、そこから逆算して期間別の目標を決め、今週の行動計画に落とし込んでいきます。そう考えると、今日という日が3年後の今日に欠かせない、大切なピースだということがおわかりいただけるはずです。

音大生の応援団長、大内孝夫 profile

音大生の応援団長、大内孝夫 元メガバンク支店長(慶応義塾大学経済学部卒)。
音大に転職し、音大生のすばらしさに感動!『「音大卒」は武器になる』を執筆、ベストセラーに。企業就職のみならず、演奏家、音楽教室などを志すすべての音大生にエールを送る。2020年より名古屋芸術大学教授、全日本ピアノ指導者協会キャリア支援室長。他の著作として『「音大卒」の戦い方』(ヤマハミュージックメディア)、『大学就職課発!! 目からウロコの就活術』『「音楽教室の経営」塾』①、②巻(ともに音楽之友社)、『そうだ!音楽教室に行こう』(音楽之友社)など。

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次回の掲載は2021年8月25日ごろを予定しております! ぜひお楽しみに!

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