進路を決める前に読んでほしい!! 〜音大生応援団長の進路指導〜 コラム15 目標を管理する方法③|音大生就活ナビ

進路を決める前に読んでほしい!! 〜音大生応援団長の進路指導〜

【コラム15】目標を管理する方法③

前回、目標の立て方についてお話ししました。ただ、3年後の目標を掲げ、それを達成するために必要な行動を、具体的な取り組み項目に落とし込んだ表にしても、それが「できた、できなかった」とチェックするだけではほとんど意味はありません。その表に魂を入れ、実効性のあるものにするには、どうしたらいいのでしょうか?

音大就活ナビ それにはまず、期限が来るたびに具体的な取り組み項目ごとの目標と実績を照らし合わせ、分析することです。目標が達成できたならば何がよかったのか、できなかったならば何が悪かったのか、ひとつひとつ検証していきます。行動自体に問題がある場合もあれば、項目の目標が高すぎたり、低すぎたりする場合もあります。また、この項目は本当に必要か、他にやるべきことはないか、という観点も重要です。

このような検証をきちんと行い、原因追究し行動の改善につなげるのが、PDCAの「C」です。これを週間、月次のPDCAごとに行います。毎週、毎月の原因分析を行う中で、取り組み項目の目標数値を見直したり、項目自体の追加、削除を行ったりして、次の目標期間につなげます。これがPDCAの「D」。週間PDCAは1週間、月間PDCAは1か月間でP⇒D⇒C⇒Aのワンサイクルを終了し、次のサイクルに入っていきます。こうして計画、実行したものについて、その期間の終わり(または次の期間のはじまり)に、きちんと時間を取って振り返り、次の期間の取り組みに活かすことが極めて重要です。

音大就活ナビ そして半年、1年という大きな節目の期日には、3年後に達成すべき目標と現時点の実績や実力との乖離を冷静に分析し、行動計画全体を見直します。この見直しは、週間⇒月次⇒半年⇒1年と期間が長くなるにつれて、より時間をかけて見直します。目安としては、週間では30分、月間では2~3時間、半年は半日、年間は1日、といった感じでしょうか。こうして実行したことを、区切り区切りできちんと見直せるか、修正がかけられるかが、大きな目標にチャレンジする際の成否を分けます。

音大生の応援団長、大内孝夫 profile

音大生の応援団長、大内孝夫 元メガバンク支店長(慶応義塾大学経済学部卒)。
音大に転職し、音大生のすばらしさに感動!『「音大卒」は武器になる』を執筆、ベストセラーに。企業就職のみならず、演奏家、音楽教室などを志すすべての音大生にエールを送る。2020年より名古屋芸術大学教授、全日本ピアノ指導者協会キャリア支援室長。他の著作として『「音大卒」の戦い方』(ヤマハミュージックメディア)、『大学就職課発!! 目からウロコの就活術』『「音楽教室の経営」塾』①、②巻(ともに音楽之友社)、『そうだ!音楽教室に行こう』(音楽之友社)など。

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次回の掲載は2021年9月25日ごろを予定しております! ぜひお楽しみに!

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