目標設定、管理・運営の実践
ここまで、目標を設定することの大切さ、その管理・運営の方法についてご説明しました。あとはみなさんそれぞれの実践あるのみです。
とはいえ目標の大切さをセミナーでお伝えしても、半年後とか1年後に何かでお会いすると、「セミナーから帰ってすぐ目標を立てたけれど、そのままになっている」ならまだしも、「いや~、なかなか目標が見つからなくて……」という方が大半です。当然ですが、その方の状況は、セミナー参加時とほとんど変わりありません。
やはり人間は、好きなこと以外は強制されないと、なかなか実行できないようです。そこが会社と個人事業の大きな違いです。
会社員になると、なったその日から目標は日課になります。私の場合は、入社式後、研修室に身柄を引き渡され(笑)、一週間合宿で銀行員としての「基本のキ」と目標の大切さを教わりました。それが終わると支店勤務となり、毎日OJTで仕事した後、そろばんと正しい数字や支店名を書く練習をして、「新入行員ノート」(写真)を指導員に提出することが日々の日課となりました。
新入行員ノートを読み返してみると、その中には今月の目標が設定されており、その反省(C)と今後の対応(D)が記されています。以来30年間、常に目標を課された生活でした。目標はできたり、できなかったりですが、目標があったからこそ充実した会社員人生が送れたし、今があるのだと思います。
会社員と違って、演奏家や作曲家などは誰からも強制されません。自分で目標を立て、実行できないのは、ある意味仕方ないことかもしれません。そしてそれが、大半の人が一流どころか二流にさえなれない理由なのでしょうね。現に私の知る限り、うまくいかない人で目標設定している人はいますが、成功している人で目標設定していない人はいません。ですから、目標設定しないのは、その時点ですでに成功を諦めているのと同じです。
今最も成功している旬な例は、「大谷翔平 目標」で検索すると確認できます。