時間は資源
前回、時間の使い方の話をしました。では「時間とは何か?」と問立てすると、さまざまな学問分野から定義づけされており、最後は哲学的な世界に入り込んでしまいます。その中で「経営学の父」といわれるP.ドラッカーは、「時間は最も不足する資源」と表現していますが、言いえて妙だな、と感心します。ホント、足りないですよね。
でもそれは冷静に考えてみれば至極当然のことです。1日24時間のうち、必ず割かなければいけない睡眠に8時間、仕事(学生なら学校生活)で8時間とすると、残りは8時間しかないんですから。それに、3回の食事、入浴、トイレで3時間くらいかかると残りは5時間。さらに通勤・通学にも時間は奪われます。
1日にある自分の時間って、実際にはテレビや遊びを入れても3、4時間しかないんですよ。この中からまとまった時間を確保するのは至難の業。ではどうするのか? 方法はいくつか考えられます。
・隙間時間を有効活用する
・やるべきことを絞る
・土日や夏休みなどの長期休暇活用によるまとまった時間の確保
・睡眠を削る
ありがちなのが最後の「睡眠を削る」ですが、これは絶対避けるべきです。私も経験がありますが、時間当たりの効率が確実に低下し、増えた時間に見合う成果は期待できません。ですから、最初の3つをうまく組み合わせることが非常に大切になってきます。問題はどう使い分けるか、です。
まず「隙間時間」。これは受験には非常に有効ですが、大きなことをなすには隙間はやっぱり隙間に過ぎません。ですから、あくまで本丸ではないと意識して活用する必要があります。
そして本丸は「やるべきことを絞る」「まとまった時間の確保」です。自由になる時間はこれだけ限られているわけですから、何かを得るには何かを棄てる必要が生じます。あとはまとまった時間をできるだけ確保し、そこで集中して取り組むことです。時は夏休み。このまとまった時間をいかに使うかが、あなたの人生を大きく左右することになるかもしれません。そして私自身も。