仕事や課題の進め方①
ここまで時間についてお話ししましたが、仕事や課題に取り組む際、優先順位と重要度を意識することは非常に大切です。というのも、私たちはきちんと意識しないと、どうでもいいことに優先して時間を使いがちだからです。一方、大きな仕事や重要な課題には、多くの時間を要することが多く、まとまった時間に集中して取り組む必要があります。しかし、取り掛かっている最中にメールが気になりすぐ返信したり、親から買い物や部屋の片付けを言い渡されたり・・・集中力を途切れさせる要因に溢れています。仕事中の雑音は、中々無視できないのが現実です。
では、どうすればいいのでしょうか? 対策としては3つ考えられます。今回はそのひとつ、やるべき仕事や課題を書き出して整理する重要性についてお話しします。しかも「手書き」がポイントです。
私の場合、仕事や課題を「緊急で重要」「緊急ではないが重要」「緊急だが重要ではない」「緊急ではなく、重要でもない」の4つに分けて記号を付し、書き出しておきます。終わると二重線で抹消、提出が終わり回答待ちの場合はカッコを付す、などの工夫をしています。もちろん「緊急で重要」が最優先。効率的かつ迅速に処理します。その際最大のネックになり得るのがトラブル。トラブルの解決には通常の100倍体力がかかりますから、それをどう防ぐかは大事なポイントです。次に「緊急だが重要ではない」。これは時間を決めてまとめて片付けます。大体30分から長くても1時間。「よし、今から急ぎの片付けを30分」みたいな感じで取り組みます。そして本当に大事なのは「緊急ではないが重要」です。ここにいかに時間を割けるかが勝負の分かれ道になります。みなさんなら楽器や歌の練習など、私なら原稿の執筆、ここにいかに3時間とか5時間のまとまった時間を充てるか―――それぞれの工夫のしどころです。「緊急ではなく、重要でもない」ものは、時間がなければ無視していいでしょう。