仕事や課題の進め方②
どうでもいいことに優先して時間を使いがちな私たち。前回は大きな仕事や重要な課題に取り組む際、それを阻害するさまざまな要因をできる限り排除する方策の1つとして、緊急度と重要度の観点から仕事や課題を分類し、それぞれにどう対処するかと、「緊急ではないが重要」な課題にしっかり時間を掛ける必要性についてお伝えしました。今回は残り2つのポイントについてお話しします。
次のポイントはスケジュール化です。私の場合、お正月(大体1月10日までのどこか)にその年の大まかなスケジュールをA4紙1枚にまとめ、年度初めの4月に学校の行事などを追加して完成させ、いつでも俯瞰できるようにしています。そうすると、1年の中で比較的時間に余裕がある時期がどこにあるかわかります。そこに取り組むべき課題を予め入れておくのです。もちろん予定通りにはいきませんし、年度の途中で緊急案件が飛び込みで入ることもあります。それでも予定を組んでおくと、1年間で取り組むべき課題が明確になりますし、緊急案件にも慌てず落ち着いて対応できます。さらに毎月、月初めに今月やるべきことを、日曜日に今週やるべきことを、前日に明日やるべきことを、確認するようにしています。
最後はスケジュールの前倒しです。特に提出期限があるものは、1週間前には提出するよう心掛けています。すぐできそうなものであれば、期限が1か月後となっていても、即座に回答します。期限ギリギリに出す癖をつけていると、期限の日に何かトラブルが起こると、期限内に提出できなくなりますから注意が必要です。とはいえこのコラムのように、毎月2回提出となるとそうはいきませんが(笑) それでも期限の数日前には書き終えて、数日間原稿を寝かせ、最後に自分が読者になったつもりで読み返します。読み手の立場に立って自分の原稿を読むと、結構不備が目につきます。そのためこれは、欠かせない作業となっています。