卒業式シーズンですね
3月19日(火)は名古屋芸術大学の卒業式でした。ボクは2020年4月に名古屋芸術大学に来たので、着任時の新入生が卒業を迎えたことに感慨深さを覚えました。あどけない顔をしていたあの新入生が、頼もしく思えるのも、何か不思議な気分です。「卒業おめでとう!」と心から声を掛けさせていただきました。
このコラムをお読みいただいているみなさんは今、どのようなお立場でしょうか?
これから大学生活に入る新入生、あるいは2年生、3年生、卒業となる4年生、あるいはすでにご卒業されて社会で活躍されている方もいるかもしれませんね。それぞれの立場で、今を精一杯生きるのはとても大切なことだと、改めて感じます。
考えてみると、「卒業」という言葉は、学校のみならずいろいろなところで使われます。私自身、学生時代に「そろそろ子どもを卒業しないと」と親に言われたことがありますし、最近仲間内では「社会人卒業後の生活」が話題に上ります。また世の中的には「卒親」とか「卒母」なる言葉ができて、親が子離れすることにも使われるようです。昔は子どもがなかなか「親離れ」できないことが問題とされましたが、最近は親子関係が濃密で、親の方が「子離れ」できないというのも、時代の流れなのかもしれませんね。
いずれにしても、当たり前ではありますが、「卒業」はひとつの区切りであり、同時に新しいスタートの始まりでもあります。しかも高校までの卒業は、小学生なら中学生、中学生なら高校生へと、次の進学のステップに過ぎませんでしたが、大学・大学院の卒業は、学生から社会人へと踏み出す大きな一歩となります。どのような進路に進むかで、人生は大きく左右されます。特に真剣に音楽を学んできたみなさんには、大きく前に踏み出すことができるよう、心からエールを送りたいと思います。そして何か悩むことがあった際は、遠慮なくご相談ください。このサイトも私も、みなさんを全力で応援していきます。