インターンシップに行こう! ②
前回は2025年卒就活生から変更になったインターンシップの4つのタイプを中心にお伝えしました。今回は音大生のインターンシップへの取り組み状況について、お話ししたいと思います。
![インターンシップ](/img/cheering/cheering_148.jpg)
音大生のインターンシップへの取り組み状況ですが、個々の学生によって差はあるものの、総じて取り組みが遅い感じがします。就活するか迷っている、音楽関係のインターンシップを探しているがなかなかない、などの事情によるものだと考えられますが、最終的に就職するか否かに関わらず、外の世界を見ておくことは将来とても役立ちます。というのも、演奏やそれ以外の音楽関係の仕事を含め、どのような職業に就くかでその人の人生は大きく変わってくるからです。「演奏でやっていきたい」との希望を持つこと自体はいいと思いますが、その場合でもどのような未来が考えられるのか、「最善」、「一番高い確率」、「最悪」という具合にシナリオを3つくらい作って想像力を働かせる必要があります。そして「演奏などの音楽以外の道に進んだ場合」についても、同じようにシナリオを作って比較してみれば、本当に演奏などの音楽の道に進むのが自分の人生にとっていいといえるのか、の貴重な判断材料になるはずです。その際、インターンシップは貴重な情報源。ぜひ積極的に活用していただきたいと思います。音大生は非常にまじめで、真摯に音楽と向き合っている一方で、音楽以外の情報を遮断してしまう傾向がある気がします。音楽に集中したい、との思いはわからなくはありませんが、一度きりの人生を後悔しないためには、音楽以外の情報はとても貴重です。学生生活の最後といえる大学(院)時代に、積極的に音楽以外の世界についても見るべきです。その意味で、インターンシップを積極的に活用することが、音楽の道に進むとしても、そうでない道を選ぶとしても、納得感のある進路選択につながると思います。是非うまくインターンシップを活用してみてください。
![演奏家](/img/cheering/cheering_149.jpg)