2026年度、九州に四年制音大登場!
みなさん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。今年は日の巡り合わせがよく、長いお正月休みを満喫された方も多いのではないかと思います。私もその口で、ありがたいことに結構ゆっくり休むことができました。そんな中昨年を振り返りながら、何か書き忘れたトピックスはないかと思っていたら、ありましたよ。結構大きなニュースを書き漏らしているではありませんか!
そう、昨年7月に高木学園さんが福岡女子短期大学(福岡県太宰府市)で記者会見を行い、四年制の音楽大学を新設すると発表したのです。この福岡女子短期大学は25年度の募集停止を発表しており、新設大学は「福岡国際音楽大学(仮称)」として、この短大の施設を借りて運営されるとのことです。
じつは福岡県に音楽大学を作る動きがあることは、10年くらい前から知っていました。「一般社団法人 福岡音楽大学設立の会」という組織がホームページを立ち上げていることを当時の音大の職員仲間に教えてもらったのです。ただ詳しいことはわかりませんが、この組織のホームページを見る限りでは、高木学園の今回の発表とは別の動きのようです。
発表内容によれば、開校は2026年4月、募集定員は1学年70名。音大生の学生数の減少については拙著で詳しくお伝えしていますが、その中でどう学生を確保していくのか、非常に気になります。注目ポイントは、何といっても初年度に定員の70名を集められるのか、です。九州唯一の四年制音楽大学として平成音楽大学(熊本県御船町)がありますが、令和6年度の入試結果発表をみると、音楽科定員50名に対し、入学者数は29人。福岡と熊本の立地の違いはあるものの、定員70名確保のハードルは結構高く感じます。
![大学入学](/img/cheering/cheering_177.jpg)
学長には東京芸術大学前学長の澤和樹さんが内定し、九州交響楽団とは講師派遣などの連携協定を締結したとのことです。音楽教育に新風を巻き起こせるか、この動きから目を離せません。