音楽療法士とはどのような仕事なのか?
音楽療法を専門に扱う人のことを指します。音楽が持つ生理的・心理的・社会的働きにより、音楽を通して(歌う、聴く、演奏をするなど)さまざまな効果(癒し、リラックス、精神を整えるなど)を働きかけ、計画性や意図をもって、心や体の問題を改善・発達を促す仕事です。
主に音楽療法士は福祉や医療の現場で活躍しています。認知症の高齢者、精神障害者、後天性による脳障害後遺症、自閉症患者に対して治療を行います。患者の症状や病に合わせた音楽的プログラムを計画・意図性をもって組み、回復・安定・発展を志します。
療法士の資格は国家資格ではなく民間の認定資格です
認定制度は2010年に新しくなりました。
しかし、音楽療法はあまり日本では普及していないのが現状です。
資格を持っていても就職は困難で、非常勤やアルバイトという形態で仕事をしている方が多く、音楽療法士としての給料では生活は難しいです。中には、福祉や医療の現場が慢性的な人手不足ということもあり、ボランティアとして音楽療法を行う方もいます。
しかし、音楽療法を積極的に取り入れている病院もあります。また、音楽療法を教える講師になるなど、働く現場が全くないわけではありません。
*日本音楽療法学会
http://www.jmta.jp/jobs/(新認定制度や、必須講演会の日程も記載)
http://www.jmta.jp/news/2010/nintei.pdf(新認定制度)