クラシックの演奏家の場合は、多くはオーケストラに所属し、コンサートに出演して演奏します。コンサートがないときは、演奏の練習をしたり、テレビや映画、レコーディングのバック演奏という仕事もあります。また、音楽教室の講師など指導者の仕事でも報酬を得ている演奏家も多数います。
特別な資格があるわけではありません。プロとしての技量があるかどうかです。多くは、幼いころからレッスンを受けていたり、音大で学んで演奏技術を磨いた人で、コンクールに入賞した経験を持つ人がほとんどです。 プロの演奏家は、フリーランスで活動するか、オーケストラに所属するのが普通です。フリーランスの場合も、音楽プロダクションに所属し、そこから仕事の依頼を受ける人と、まったくの個人で仕事をする人とがいます。
クラシックの演奏家同様にジャズなどのミュージシャンも、求められて演奏し、それで報酬を得ることができれば、「プロのミュージシャン」と言えます。 しかしそれを職業として「食べていく」のは大変です。才能や技量だけでなく、人脈やチャンスも必要です。コンクールやオーディションで入賞したり、自らの演奏のデモテープを持ち込み、音楽事務所やレコード会社など関係者に認められることがスタートです。
大半は、各オーケストラが行うオーディションを受けて合格して入団します。オーディションは欠員が生じたときに行われるので、募集情報は自ら探さねばなりません。「知人の紹介でオーディションを受けた」という例もありますので、ネットワークも大切です。 一般にオーケストラ入団後、1年程度は「仮団員」といういわば試用期間の時期があり、それを経て正規の団員となります。