卒業後どうする?
道に迷った時の考え方
音大での学びも終盤に近づくと、誰もが考えるのが「卒業後どうする?」ということ。音楽の道に進むか、別の道を選ぶか…。その選択は簡単ではありませんし、正解も一つではありません。
まず大切なのは、「進む道は一つに絞らなければならない」と思い込まないことです。音楽を続けながら別の仕事に就く人もいれば、一度は別の分野に進んでから音楽に戻る人もいます。キャリアの形は人それぞれ。大切なのは、自分にとって納得のいく選択をすることです。
決めるときのヒントになるのが「情報収集」と「小さな体験」です。興味のある仕事について実際に調べてみたり、先輩や先生に話を聞いたりするだけでも、視野が広がります。アルバイトやインターンを通じて「ちょっと試してみる」ことも、選択を考えるうえで大きな材料になるでしょう。
また、「迷ってもいい」と思えるマインドを持つことも大切です。誰もが一度で完璧な答えを出せるわけではありません。むしろ迷った経験は、自分を深く理解するための大切なプロセスになります。道を変えることも後戻りではなく、新しい挑戦の一歩だと考えてみてください。
音楽を続けるかどうかに関わらず、これまで培ってきた集中力や表現力、粘り強さは必ず役立ちます。卒業後の進路はゴールではなく、新しいスタートライン。迷いながらでも、自分らしい道を歩んでいきましょう。