教員になる
音大生が一番身近に感じてきた音楽を仕事にしている先輩が、音楽の教員ではないでしょうか?今までに影響をうけた先生も多いことでしょう。
ですが、音楽教員も狭き門。どんなに優秀でも、採用状況によっては、教員になることはできません。とはいっても、チャンスを逃さないように、どのような教員になりたいのか、しっかりとしたビジョンを持ち準備しておくことが重要になります。
音大を卒業後、演奏家以外の世界で活躍する人はたくさんいます。いったいどんな仕事をしているのか……。現在の仕事を選んだ動機や、教員として採用された後の苦悩など、国立音学大学出身で、学生時代からの友人でもある3人(大手玩具メーカー、教員)のおしゃべりから拾ってみました。
障害児教育って、教育現場以外で解決に取り組まなければならないことがたくさんある・・・。
音楽の授業をどう組み立てるか、毎週、そういうことに頭を悩ませている。
大変だけど充実はしている。
最も多い音大生の就職先は学校の教師(中学校・高等学校・養護学校)と言われています。
大学によっては、幼稚園(保育園など)の先生になるための科目やコースがあります。また、小学校の教員免許を取得することも可能です。公立校や私立校の普通科の学校よりも、音楽高校・音楽科のある学校からの求人が多いです。
学校の教師になる為には、国語や数学などどの科目でも共通して「教員免許」が必要です。教員免許を取得する為に定められた授業を受け、教職実習へ行きます。これは科目に左右されず、教師になる就職活動は音大生だからといって特別なことはありません。
また、補足ですが、教員免許には「専修免許状」(大学院以上)と、「1種免許状」(大学以上)があります。高校教師になるためには、どちらの免許でも構いません。また学歴(学士や修士など)によって収入差があります。中学教師になるには、上に加えて「2種免許状」(短期大学以上)が追加され、どの免許でも構いません。
次に国公立校と私立校の就職活動を分けて説明します。
まず、大学・大学院などで教員免許を取得。その後、公務員としての採用試験を受験(地方自治体の採用試験)。その試験に合格すれば、教師になれます。
では、採用試験はどのような内容なのか。多くの自治体では一次試験が学力試験、二次試験が人物試験となっています。採用の倍率は年度や各自治体地域によって異なります。
また、どのように求人している学校を探すのか。それは各都道府県の講師登録を行うことで出来ます。このとき、登録にあたっての条件が、既に教員免許取得しているか、見込みの方も登録出来るかは各都道府県によって異なります。時間講師や非常勤講師などを捜している学校に対して情報を提示し、必要に応じて選考・面接の上で採用します。
*例として「講師登録」サイトのリンクを貼っておきます。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/staff/recruit/teacher/part-time.html(東京都)
私立の場合でもまずは大学・大学院で教員免許を取得します。その後、各学校が実地する試験を受験し、合格すれば教師になれます。
どのような学校が試験を実地しているのか。一つの例として「教員採用.jp」サイトで、学校側が求人を求めている就職活動サイトがあります。登録無料で情報を得ることが出来るので是非活用して下さい。
*詳しいことはサイトで紹介しています。https://kyoin-saiyo.jp/(教員採用.jp)